【広報誌イイケア連載】知られざる在宅介護の世界

介ゴと、制度

今回は、ケアマネジャーも交えて、「在宅介護と制度」の関係についてのお話です。

 

【私たちの仕事】

ケアマネージャー 尾崎

 

「週1日ヘルパーに来てもらっているけど、もう1日来てほしいわ」

「デイサービスに行ってるけど、本当は家に居たいの。でも独りじゃ不安で」 そんな時は、話してみてください。その方に本当に必要なサービスを提供するようにお手伝いするのが私達の仕事です。

もちろん介護保険の決まりもありますし、その方に必要と思われないサービスは使えません。

それでも、今、使っているサービスが全てではありません。今のその方に合わせてプランはたてられます。

 

【訪問介護での医療行為】

訪問介護員 斉藤

 

訪問介護の医療行為は医師や看護師のみに許可されていることが多く、皆様のご要望にお応えできないこともあるのが現状。

現場でもはがゆさを感じます。しかし、何もできないわけではありません。例えば、医療行為のひとつ、服薬についてです。

薬剤師によって一包化されたもの・家族が仕分けしたものについては、内服の介助が可能。

また、薬の飲み忘れがないかどうか確認する援助も可能です。

業務の中で特に繊細な領域ですが、できることが少しでも増えたらと思います。

 

【各市の独自サービス】

ケアマネージャー 飯野

 

各市によって、独自のサービスがあるのをご存じですか?その一つが、オムツ支給のサービスです。

利用するには、要介護度4以上の方・常時寝たきりの方のみ等の条件をクリアすることが必須となりますが、

東大和市は、常時排泄の介助が必要な状態が約三ヶ月以上続くと、要介護度に関わらず、

支給対象に該当することがあります(支給の決定は市役所が行います)。

介護保険制度以外にも、実は色々なサービスがあるのです。ご不明点、ぜひご相談下さい。

 

【制度の狭間で】

サービス提供責任者 細野

 

サービス提供責任者になり、特に難しいと感じるのは、介護保険制度と、ご利用者のご希望が一致しないジレンマ。

介護員としては何でもお受けしたいのが本音ではありますが、現在の介護保険制度では、

「生活援助」とは「日常の家事の範囲内」とされ、具体的にできることとできないことは各自治体や事業所の判断の部分もあります。

ですが、自費サービスの提案や制度の狭間での判断など、できることを模索することもサービス提供責任者の仕事です。

 

 

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